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参加者の業態別に整理すると以下のようになります。
(1)生産者
- 花き生産現場の環境負荷の低減
MPS-ABCに参加し、環境負荷を低減することによって、参加者自身の環境の安全性が向上します。
- 農薬履歴の保証
農薬の種類と使用量が全て記録されるため、農薬履歴が保証されるようになります。
- 花き生産者の意識改革
MPSの取り組みは自社生産商品に対する意識の向上につながります。
- 自社商品の差別化
自身の商品にMPSという新たな付加価値がつくことは自社商品の差別化につながります。
- 環境に対する意識を同じくする業者からの出荷指名
環境ブランド商品に関心を持つ流通業者や小売業者からの出荷指名も増えてくるものと予想されます。
- 日本国産花き商品の強化〜輸出の可能性
MPSジャパンのロゴマークが必ずつくことによって、輸入商品との差別化、さらには国際市場への輸出の可能性も出てきます。
- 社会的意識の向上
MPS認証の広がりは花き業界全体の環境や社会的な責任に対する認識の向上につながります。
- 環境と安全のブランド化・商品化
「花き農産物」から履歴が明確で環境にも対応した「花き商品」への脱却につながります。
(2)流通業者
- トレーサビリティへの対応
MPS-QやMPS-Florimark Tradeが導入されると生産と流通の各過程において鮮度保証が実施されるとともに、生産から販売までのルートがトレースできるようになり、責任の所在を明確にすることにつながります。
- 社会的意識の向上
MPS認証の広がりは花き業界全体の環境や社会的な責任に対する認識の向上につながります。
(3)小売業者
- より安全な商品の提供
環境負荷を減らした商品を消費者に対して提供できるようになります。
- 新たな「環境対応」商品への対応
小売業者には消費者が求める新たな環境というブランドカテゴリーの商品を供給するチャンスとなります。MPS Flowerは都市部で増加しはじめているLOHAS層などが求める環境対応商品と一致します。
- 社会的意識の向上
MPS認証の広がりは企業の環境や社会的な責任に対する認識の向上につながります。
(4)消費者
- 日本国内の環境負荷の低減
MPS-ABCの導入が継続していくことによって、日本において使用される農薬やエネルギーといった環境負荷項目は次第に減少していきます。
- 安心できる商品の増加
MPS-ABCが普及してくると、環境負荷を減らした安心できる花の購入が可能になります。
- 鮮度の保証された商品の購入
流通認証が普及してくると、鮮度の保証された花を購入することができるようになります。
- トレーサビリティに対応できる商品の購入
MPS-QやMPS-Florimark Tradeが普及してくると、花の鮮度に対する責任の所在が明らかになったトレーサビリティに対応した商品を購入することが可能となります。
- お花の購入を通じて環境に貢献
MPS-ABCの商品を購入することは、お花を通じて環境に配慮しようとする生産者を応援することになり、さらにはお花を通じて環境に貢献することにつながります。
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