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■第3回基準設定委員会 報告
 5月26日(月)、27日(火)の2日間に渡り、オランダMPS研究開発部門担当者3名を迎えて行われた第3回基準設定委員会の協議の結果を、以下の通りご報告致します。

 MPSは国際的な認証制度でありますが、認証を与えるための基準値については、日本の気候や栽培環境を考慮して設定する必要があります。基準設定委員会は、この日本におけるMPS-ABC基準値の設定においてオランダMPSからの提案を協議し、決定する機関であり、花き産業に関わる様々な立場の有識者により構成されています。


【各項目の配点】
 MPS-ABCでは、作物保護剤、エネルギー、肥料、廃棄物、水の5項目のポイントの合計点によりA・B・Cのランクが確定します。このポイントの配分は、気候や栽培環境等が考慮されるため、国によって異なります。

  • オランダからの提案は、水の配点内訳について2点、2点、2点、4点でしたが、日本では取水には問題ないことから上記のように0点、4点、0点、6点としました。その他の配点はオランダ側からの提案通りで了承されました。
  • 現在、世界のMPSの配点パターンはⅠ~Ⅳの4つですが、上記の配点はこれらには含まれず、新たにパターンⅤとして日本向けに設定されます。


【基準値】
  • 切りバラは日本国内のデータを基に日本の基準値を設定する。ただし、全国的に参加者が増えた場合は、地域毎(最大3地域)に基準値を設定することも検討する。
  • 切りバラ以外の切花、鉢花は現時点では十分なデータがないため、オランダの基準に照らし合わせて、参加している生産者のうち50~70%がA認証となるよう基準を設定する。
  • 切花は現時点では花の区分が詳細すぎるため、「バラ」「キク」「ユリ」「カーネーション」「球根」「蘭」以外は、生産のための温度要求程度により1~3の区分で基準を設定し、野外切花、鉢花は現在設定済みの区分で基準を設定する。  


【今後の予定】
  • 2008年6月26日:オランダでの関係者協議会で日本基準を申請し、承認を得る。
  • 2008年7月 1日:日本での認証開始予定。


【確認事項】
  • 基準は今回決めたものが永久に続くのではなく、定期的に見直される。
  • 天然物など有効成分が不明な作物保護剤は、できるだけ詳細な情報をオランダに送り、日蘭MPSで協議して色分け(人体への毒性・分解速度等の環境への影響、危険度に応じて緑、茶、赤の3段階に分類)する。

※MPS-ABC認証の詳細については、こちらのページをご参照ください。


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